お知らせ
2011.06.03
発がん性についてのQ&Aニュース
(問) 6 月 1 日にメディアなどにおいて携帯電話の使用による発がん性が報道され、 携帯電話と同レベルの発がん性の例としてコーヒーがあげられていますが、 コーヒーは飲んでも大丈夫でしょうか?
(答) WHOの下部機関である国際がん研究機関は、一部のがんに限定されるが、コー ヒーに発がん性の可能性があると 1991 年に報告しています。一方、1997 年に世界がん研 究基金が発表した、食事とがんの総括的なレビューでは「大多数の研究結果は、コーヒー およびお茶の通常範囲の摂取では、いかなる部位でもがんとの有意な関連はないことを示 唆している」と述べられています。コーヒーは安全性に関する研究がもっとも進んだ食品 のひとつであり、その後もコーヒーと健康に関するさまざまな研究が続いており、発がん のリスクを低減する可能性を示す研究結果も多く発表されています。今回、WHO より携帯 電話の使用の発がん性についての見解が出されましたが、コーヒーに関する新たな見解が 出されたものではありません。コーヒーは嗜好品であり、バランスの良い食生活をする中 でコーヒーを楽しむことは問題ないと考えられています。