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COFFEE BREAK
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世界のコーヒー-World-
2014.02.26
コーヒー消費から見る、オーストラリア人のライフスタイル
コーヒー消費から見る、オーストラリア人のライフスタイル
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カフェ経営者 サルヴァトーレ・マラテスタ氏
オーストラリア風カフェは、カルチャーとして海外へも。
「この国のコーヒー消費はカフェの動向と密接につながっています。20年くらい前まで、レストランなど外食の場で飲むコーヒーは品質も悪く、ブラック(ストレート)かホワイト(ミルク入り)の選択肢しかありませんでした。しかし、家庭内では、1950年代からイタリア、ギリシャ、フランス、トルコなどからの移民たちによって、本格的なコーヒーが飲まれていたのです」 80年代後半になると、主にイタリア系の人々によって、ラテやカプチーノといったエスプレッソ系ドリンクを提供するカフェが次々と現れ、これらが人々に「新しい飲み物を飲む、新しい場所」として受け入れられた。ロング・ブラック、フラット・ホワイトなど、独自の表現も登場して、コーヒーの飲用はこの国独自のカルチャーとして人々に浸透していく。 「アーティストや起業家がカフェやコーヒーを面白がって、次々に新しい店ができました。そういった動きが自由を好むこの国の国民性によくマッチして、ムーブメントになりました。そうしてコーヒーは〝家の外〟で楽しむ飲み物として広まりました。人々は、朝、仕事の前にカフェでコーヒーを飲みます。午前中はカフェで仕事をしながら一杯。ランチタイムにはまたカフェで昼食の後に一杯。午後には友だちとおしゃべりしながら一杯......という具合に1日を過ごしているのです」 オーストラリアで磨かれた新しいコーヒー文化は、今や海外に輸出され、世界のコーヒーシーンに影響を及ぼしている。ロンドンやベルリンでもフラット・ホワイトが認知され、アジアの大都市でもメルボルンで修業した人がコーヒーショップを開いている。産業リサーチ会社の予測によると、オーストラリアのカフェやコーヒーショップのビジネスはこの先5年間、毎年2.6%ずつ成長し、49億6,000万豪州ドルの売り上げに達する見込みである。
「われわれは現状に満足せず、常に新しいことをカフェで展開しています。それを顧客の側も面白がってくれています。コーヒーで表現できることはまだたくさんあると思っています」
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