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COFFEE BREAK
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世界のコーヒー-World-
2019.12.24
【駐日大使のコーヒーブレイク】駐日ペルー共和国大使
【駐日大使のコーヒーブレイク】駐日ペルー共和国大使
【駐日ペルー共和国大使】 ハロルド・フォルサイト閣下 コーヒーは人を集める、自然からの贈り物。
古代インカ文明の遺跡があることで有名なペルーは、南米第三位のコーヒー生産国。近年は美食の国としても注目を集めています。ペルーのコーヒー事情や食文化について、大使夫妻にうかがいました。
オフの時間にコーヒーでほっとくつろぐ大使ご夫妻
コーヒーを味わいながら、読書する楽しみ。
2017年に日本に赴任したフォルサイト閣下。当初は、日本国内のコーヒー消費量や多様性に驚いたという。 「日本国内、なかでも東京はカフェの数もとても多く、世界中のさまざまなコーヒーを楽しむことができますね。また、カフェやレストランだけでなく、コンビニエンスストアやスーパー、さらに道端にある自動販売機などでペットボトルや缶コーヒーなど、気軽に持ち歩くことができるスタイルのコーヒーが売られているのにもびっくりしました。日本ではとても多くの人が毎日のようにコーヒーを飲んでいるということなのでしょう」 大使自身も勤務時間中やオフの時間にコーヒーを楽しむという。 「昼食や夕食のすぐ後に飲むということはありませんが、オフの時間では主に読書の合間によくコーヒーを飲みます。私が好きなのは、濃すぎず、といって薄味でもないクラシックなアメリカンコーヒーといったらいいでしょうか。砂糖、ミルクはなしで、非常に熱いのが好みです。また、この大使館の近くや青山近辺にあるカフェの中にも好きな店があり、よく行っております」濃いコーヒーによく合う、ペルーの甘い郷土菓子。
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たっぷりの日差しが差し込む明るい応接室。格調高いインテリアにカラフルなアートや花が彩りを添える。
コーヒーとともに味わうお菓子の中でもペルーで定番といえば、アルファホーレスがある。丸い形のクッキー菓子で、2枚のクッキーの間に「ドゥルセ・デ・レチェ」と呼ばれるクリームがサンドされている。 「ペルーだけでなく南米各地で食べられていて、スペインやポルトガルにもあるようですが、ペルーで郷土菓子といえば、やはりこのアルファホーレスです」と、大使夫人のべロニカさんが話してくれた。
ペルー土産としても人気のコーヒー豆。スーパーや空港でもさまざまなブランドが売られている。この日、作っていただいた郷土菓子アルファホーレスはオーガニックのマカ入り。やや小ぶりの上品なサイズだった。
ペルーの一般的なアルファホーレスは直径が約10センチで、クッキー生地の表面にココナッツパウダーや粉砂糖をまぶしたもの。さらにポイントは中のクリームだ。「ドゥルセ・デ・レチェ」とはスペイン語で「甘い牛乳」という意味で、コンデンスミルクのこと。 コンデンスミルクを煮詰めてキャラメル状にした甘いクリームが「ドゥルセ・デ・レチェ」だ。このクリームの甘さとサクサクとした歯触りが、濃い目のコーヒーの味にとてもよく合う。 アルファホーレスに限らず、ペルーではお菓子にコンデンスミルクを使うのが主流だという。アルファホーレスはスーパーから有名菓子店やレストランのデザートに至るまで、あらゆる場所でお目にかかるお菓子で、バリエーションも豊富にあるのだとか。 「今日のアルファホーレスは特別に、クッキー生地にオーガニックのマカを入れて作っています」と大使夫人。 健康食品のマカを始め、キヌアやカニワなどのスーパーフードの原産国としてもペルーは注目されている。激務に追われる大使の食生活を気遣い、夫人は日頃からできるだけ健康にいい食材を使うようにしているそうだ。 「コーヒーブレイクのお菓子でも、やっぱり体にいいものがいいですよね」(大使夫人)
左/白と茶色を基調にすっきりとまとめられたダイニングルーム。右/銀製品はペルーの代表的な特産品の一つ。
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左/陶器製の牛「トリトデプカラ」は魔よけやお守りとして、ペルーでは屋根の上など高いところに飾られることが多い。右/木彫のコーヒー豆入れがインテリアとして飾られていた。
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ハロルド・フォルサイト大使と夫人のべロニカさん。夏休みを利用して来日していたお孫さんのマリア・べロニカさんも一緒に。
駐日ペルー共和国大使
His Excellency Mr. Harold Forsyth
ハロルド・フォルサイト閣下
ペルー共和国の首都リマに生まれる。ペルーカトリック大学でジャーナリズムを専攻し、ベネズエラのシモン・ボリバル大学にて政治学修士を修了。ペルー国外交官として南米、欧米各国への駐在を経て、ペルー共和国大使として南米、欧米各国に赴任。2017年より日本に赴任。ベロニカ・デ・フォルサイト夫人との間に3人の子供がいる。
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