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COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
Vol.12 インド グルガーオン市在住 アンドリュー・サルダナさん
コーヒーは世界の友達。地球上の至るところで味わい、楽しまれている飲み物です。全日本コーヒー協会では、各国の"コーヒー大好きピープル"たちに現地取材。"地球人のコーヒーブレイク"を紹介します。
南インドコーヒーには必ず「温めたミルク」と「砂糖」を。
Vol.12 インド グルガーオン市(デリー郊外)在住 アンドリュー・サルダナさん
(写真左から2人目)
職業:ホテルチェーン開発部長
1962年/マンガロール市生まれ
「実は、僕の実家はコーヒー農園なんだよ」と、家族に囲まれてにこやかに話すアンドリューさん。マンガロールの中でもコーヒー産地として知られるチックマンガルルで生まれ育った。山並みを見晴らすコーヒープランテーションはお兄さんが跡を継いでいる。コーヒー畑を遊び場として育ち、5歳のときからコーヒーを飲み始めたという、根っからのコーヒー好き。インドの中でも「コーヒー文化圏」として知られる西ガート山脈ぞいの地方は標高、雨量など、コーヒー栽培の条件が揃っているのだという。
「アラビア商人がインドにコーヒーを伝え、その後イギリス統治時代にプランテーション栽培が本格化したんだ。マンガロールは、現在でもインド人によって良質のコーヒー豆が生産されている地域。南インドで育てられているのは育てやすいロブスタ種が主流なんだ。"コーヒーチェリー"と呼ばれるように、熟したコーヒーの実はさくらんぼのように赤くて可愛いんだよ」とコーヒーの薀蓄を語りだすと、どんどん饒舌になるアンドリューさん。
そばで聞いていたお母さん(写真・右から2人目)も、
「昔は自分の家で手動のロースターを使って炭火焙煎し、挽いていたんだけど、最近は全部機械まかせになったわねぇ。女性がそれぞれロースターをくるくる回しながらおしゃべりに花が咲いたものよ」
と懐かしそうに語り、次のように南インドコーヒーの流儀をアドバイスしてくれた。
「コーヒーは濃い目に淹れて、熱いミルクとお砂糖を入れて飲むのが南インドコーヒーの正しい嗜み方なのよ。ぜひ家に帰ってやってみて」。
マサーラー(香辛料)味のカシューナッツなどをつまみながら、アンドリューさんの妻とふたりの子供も加わって、午後のコーヒータイムが和やかに過ぎていく。