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COFFEE BREAK
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Vol.4 ドイツ:ベタハウス(betahaus)
vol.4では、Vol.3と同様ドイツ・ベルリンで定着してきた"コワーキング・スペース"を経営する【ベタハウス】をご紹介します。こちらはヨーロッパ各地に支店を広げ、コーヒー片手のビジネスミーティングに欠かせない存在となっています。
大企業から新顔までが集い、異業種交流まっ盛りのカフェ。
Vol.4 ドイツ:ベタハウス(betahaus)
www.betahaus.com/berlin
いまベルリンはスタートアップのメッカとして、世界中から注目を浴びる存在となっている。
「スタートアップ」とは、新しいビジネスのアイディアを元に立ち上げたばかりの小規模な会社を指す。5人にも満たないスタッフと少ない資金を元に、ビジネスモデルの斬新さによって短期間で成功を収める。そんな数多くのスタートアップが拠点とするのがコワーキング・スペース。市内に何十と存在するが、中でも人気を集めるのはいいカフェを併設している施設だ。
「仕事のミーティングには腕の確かなバリスタがいれる美味しいコーヒーの存在は欠かせない。設立当初からカフェの併設は決めていました」とベタハウスの創立メンバーの1人、マデレイン・フォン・モールさんは言う。2009年、元印刷所のビルの200㎡のフロアを借りて立ち上げられたコワーキング・スペースはあっという間に成功し、いまや4フロアにわたる2500㎡に290人の会員を持ち、ハンブルク、バルセロナに支店をオープンした。
市内で最初のコワーキング・スペースとして注目が集まったということもあるが、5年間成長の一途を続けて来たのは、オフィススペースを貸すというだけではなく、IT関係から農業、飲食業まで、幅広い分野に関わる人たちを意図的に受け入れて来たことが大きい。会員が関わるプロジェクトを紹介したり、異業種交流を深められるようなイベントや、会員向けにプロによる経営や法律の無料相談などを行うという試みが成功した結果といえるだろう。
コーヒー豆のオンライン販売スタートアップ「コーヒーサークル」などもここで創立され、いまもこのカフェでは同社の豆を使っている。最近ではドイツ鉄道などの大会社もここにデスクを持ち、若手との交流を図っているという。
マデレインさんは、「コワーキングの多くが顧客に業種を限定しているのですが、スタートアップの人が求めているのは異業種との交流。その交流のきっかけにもなるのがカフェなんです」という。平日、カフェは8時からオープン。毎週木曜日には「ベタ・ブレックファースト」と称して、出資者候補やアドバイザーなどを含む30人から50人のお客を招いて、会員たちのプロジェクトをプレゼンテーションする。
「コーヒーサークル」が厳選するクオリティのコーヒー豆を使用した美味しいコーヒーと、手作りのサンドイッチなどの充実したサイドメニューが打ち合わせをサポート。ランチは日替わりで3種類。テーブルなどは可動性を重視し、イベント時には並びを変える。テーブルはびっしりと埋まっているが、そのほとんどがビジネスミーティングだ。
「いいカフェなら打ち合わせの雰囲気もよくなる。コーヒーは頭をすっきりさせてくれる効果もありますしね!」。
ベタハウス(betahaus)
Prinzessinnenstrasse 19-20, 10969 Berlin
Tel.030-60980927
8:00〜20:00(月〜金) 10:00〜20:00(土) 日休