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COFFEE BREAK
世界のコーヒー-World-
Vol.54 デンマーク:ラオケーユフース(Lagekaghuset)
クロワッサンにカフェオレ、ドーナツにアメリカンコーヒーと、パンとコーヒーの相性がよいのは万国共通です。デニッシュペストリーの国、デンマークでも、評判のパン屋に併設するカフェのコーヒーは、とても美味しいという定説があるようです。今回は首都コペンハーゲンで人気のランドマーク的な存在のパン屋をご紹介します。
運河の街で愛されて26年、人気パン屋のコーヒー
Vol.54 デンマーク:ラオケーユフース(Lagekaghuset)
lagkagehuset.dk
コペンハーゲンの中心部から車で5分ほどの運河の街、クリスチャンスハウン。そこのランドマーク的存在のパン屋が、「ラオケーユフース」だ。祖父の代からパン職人の家系で、10歳から父の助手としてパンを焼いていた、オーレ•クリストファーセンさんが、1991年にオープンした。当時は、デンマーク人の主食のライ麦パン、すこし固めの白パン、バターと砂糖たっぷりのデニッシュしかなかった時代。オーレさんはパン屋になることに迷いはなかったが、先代とは違う場所で新しいことをするつもりで、単身アメリカに渡り、修業して帰国。満を持しての開店だった。クロワッサンなど、パンの種類を増やし、お腹にもたれないデニッシュなど、他店にはない品揃えで食通の間で評判になり、現在はデンマーク中に30軒以上のショップを持つまでに成長、今年はロンドンにも2軒の支店を出す。特に今回訪ねた本店は、パンを買うだけでなく、店内のイートインカフェで過ごす客が多いのでも知られる。
「ここは、ローカルなお客さまがメインですが、近所に官庁や銀行があるので、スーツ姿の方も目につきます。2002年の地下鉄開通以来、旅行者も増えました。うちのカフェでは、窓から運河を見ながら、コーヒーとデニッシュを食べたり、ラップトップを開けて仕事や打ち合わせをしたりと、使い方はさまざまです。」と、オーナー夫人で、店長のイエナ•ボロップさん。
さて、この店のコーヒーについては、イエナさんによると、詳細は企業秘密だが、「コントラ•コーヒー」に特注しているという。コントラ•コーヒーといえば、市内に焙煎所を持つコーヒーメーカーで、2005年にオープン。直営カフェは持たないが、カフェやレストラン、社員食堂などに豆を納入している、コペンハーゲンのコーヒー好きにはおなじみのブランドだ。2007年開店の「コーヒー•コレクティブ」とともに、デンマークのサードウェーブ•ブームを牽引してきたという実績もある。なるほど、ラオケーユフースのコーヒーが美味しい理由がここにあった。
「ラオケーユフース」(Lagkagehuset)
Tel. +45 3257 3607
Torvegade 45, DK−1400 København K, Denmark
lagkagehuset.dk
営業時間 6:00〜19:00(月〜木, 土日)、6:00〜19:30(金)
不定休