サッカーが縁で出合えた、最高のエスプレッソ。
前園真聖【元サッカー日本代表】

アトランタオリンピックでのマイアミの奇跡をはじめ、数々の名プレイによって広くその名を轟かせた前園真聖さん。世界中で活躍した元サッカー日本代表が語る" 最高のコーヒー"とは!?

　コーヒーを飲み始めたのは、20代後半になってから。あまり早いほうではないですね（笑）。『サントスFC』というクラブへ移籍したのをきっかけに、1年ほどブラジルに住んでいた頃です。現地ではサッカーの練習後、食事をしにいくと、必ずみんなコーヒーを飲む。一緒になって飲んでみると、それがすごく美味しかった！ 濃い目のコーヒーに砂糖を入れて飲むスタイルがすっかり自分の中で定着し、帰国後も好んでコーヒーを飲むようになりました。

　僕は元々、甘党なので、コーヒーと一緒に甘い物を食べることもよくあります。ケーキはもちろん、大福などの和菓子も大好き！ 最近、気に入っているのは、チョコレートブラウニーと砂糖なしのエスプレッソの組み合わせ。ブラウニーの甘さと、エスプレッソのほろ苦さが合うんです！ 甘い物が好きな人は、是非、試してみてください。

　仕事では色々な国に行く機会があります。その中で最も印象的だったのは、クロアチアの南の海岸線沿いにある、スプリトというリゾート地。キレイな海と街が見渡せて、すごく雰囲気がいいところなんです。そういった景色を眺めながら飲むコーヒーはまた格別！ここで味わったエスプレッソは、今まで飲んだコーヒーの中で、最高に美味しく感じられましたね！ スプリトは景色だけではなく食べ物も素晴らしく、本当に素敵なところだったので、プライベートでもまた足を運びたいです。

チームワークの重要性が、サッカーの醍醐味！

疲れを感じたときは、コーヒーと一緒に甘い物を口にする。それが、体も気持ちも癒される至福の時間。 取材協力：ツナグカフェ

　昨年は、「サッカーの力ってすごいな」と、改めて実感させられた年でした。（東日本大震災に対して）国内はもちろん、世界各国からもたくさんのメッセージが届き、とても感動しました。これは、チームワークが最も重視されるサッカーならではなのかもしれないですね。説明しにくいんですけれど、サッカーは自分が点を取ったときよりも、チーム全体がイメージした通りに動くことができたときのほうが、喜びが大きかったりします。その一体感が、サッカーの醍醐味だと思います。

　今、Ｓ級ライセンス（監督資格ライセンス）の取得に向けて奔走中。これから海外のクラブにも２週間、研修に行く予定です。自分も監督の大変さは痛いほど分かるんです。僕とヒデ（元日本代表の中田英寿さん）みたいに言うこと聞かないヤツもいるし（笑）、試合に出られないメンバーのモチベーションも上げないとチームがまとまらない。本当に大変だとは思いますが、監督は今の僕の展望のひとつです。

　サッカーをしていなかったら、ブラジルに住むこともなかったでしょうし、ブラジルに行っていなかったら、自分好みの美味しいコーヒーにも出合わなかったかもしれない。そう考えると不思議ですね。以前は全然飲まなかったのに、今は食後や甘い物を食べるときに欠かせない存在ですから。みなさんも、自分好みのコーヒーを是非、探求してみてください！

INFORMATION

プロの指導を体験できる、前園さんのサッカースクール！ リーグだけでなく世界で多くの舞台を経験した前園真聖をはじめ、トップクラスの元Jリーガーたちがコーチ陣となり指導をするサッカースクール。サッカーの楽しさや、技術を伝えるだけではなく、真剣に取り組むことを通じて、子どもたちの未来につながる人格形成も担っている。 zonoサッカースクール　http://zono.net/school/

PROFILE

前園真聖（元サッカー日本代表） 1992年、Jリーグ『横浜フリューゲルス』に入団。1996年、日本代表のキャプテンに抜擢されたアトランタオリンピックでは、マイアミの奇跡でブラジルに勝利。以降、その圧倒的な存在感で脚光を浴びる。