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COFFEE BREAK
文化-Culture-
コーヒーに似合うスイーツ・レッスン【連載第1回・レシピ編】コーヒー豆の味
Amazing Sweets Recipes
パリのパティシエとコーヒー焙煎家に習うコーヒーに似合うスイーツ・レッスン
【連載第1回】コーヒー豆の味
コーヒーとスイーツの組み合わせには、どんなコツと楽しみがあるのでしょう?美食の都パリの老舗焙煎店当主と一流ホテルのシェフ・パティシエ、彼らと一緒に考えてみる4回連載です。
※対談編はこちら
ラズベリーパイ
Paille framboise
【約60個分(パイ生地を作りやすい量)】
上級者編 難易度★★★★
■ 材料
【パイ生地】
製菓用小麦粉(タイプ45) 220g
製菓用小麦粉(タイプ55) 95g
海塩(ゲランドの塩など) 8g
溶かしバター 48g
冷水 135g
無塩バター 250g
グラニュー糖 適量
打ち粉用小麦粉 適量
飾り用粉糖 適宜
*製菓用小麦粉がない場合、薄力粉と強力粉を半々で158gずつ混ぜ合わせてもよい。
【ラズベリージャム】
ラズベリー(ピュレ状につぶしたもの) 500g
グラニュー糖 200g(100gずつに分けておく)
レモン汁 40g(15gと25gに分けておく)
ペクチン 5g
■ 作り方
【パイ】
[1] 冷水に海塩を入れ、よく混ぜる。
[3] 作業台に打ち粉をし、[2]の生地を置く。無塩バターを麺棒で叩いて[2]より少し小さい正方形に、1cmの厚さに伸ばす。[2]の生地にバターを45度回転させて重ね、生地の四隅をバターの中央で、封筒を閉じるように合わせる。
[4] [3]の生地を麺棒で3倍の長さの長方形に伸ばし、元の正方形になるように両端を折り、3層に重ねる。 [5] 生地を90度回転させ、[4]の作業を繰り返す。ラップで包み、冷蔵庫で2時間休ませる。 [6] [4]~[5]の作業を4回繰り返す。1回ごとに必ず2時間冷蔵庫で休ませる。作業中にバターが溶けないよう、手早く行う。 [7] 生地を再び麺棒で3倍の長さの長方形に伸ばし、表面全体にグラニュー糖を薄く振りかける。元の正方形になるよう両端を折り返し、各層の表面に薄くグラニュー糖をふりかけてから重ねる。正方形の形に折ったら、表面に霧吹きで水(分量外)を振りかける。8mmの薄さに伸ばし、ラップに包んで1時間ほど冷蔵庫で休ませる。この状態で冷凍保存も可能。 [8] 生地を7.5cm×1cmのバトン状に切り分ける。 [9] オーブン(コンベクションオーブンが望ましい)を160度に予熱する。テフロン加工の天板に生地を並べ、10分焼いたら生地を裏返し、更に25分焼く。 [10] 焼き上がったらオーブンから出し、そのまま冷ます。【ラズベリージャム】
[1] ペクチンとグラニュー糖100gをボウルに入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせる。
【仕上げ】
冷ましたパイにラズベリージャムを塗り、サンドする。表面に粉糖を振ってもよい。
三つの味の柱から、豆の特徴を知る
世界約70カ国で生産されるコーヒー豆の品種は大きく分けて、アラビカ種とロブスタの二つ。そこに産地、生産者、収穫後の扱い等によって、豆の味わいやアロマに様々な個性がもたらされる。コーヒーの味わいを語る際に柱になるのが、甘み・苦み・酸味の三つ。その違いを分かりやすく味わうため、今回ドゥショソワ氏がピックアップしたのが以下の三種だ。
■ 甘い豆 モカ・シダモ
世界のコーヒーのふるさと、エチオピアはシダモのモカ。豆はウォッシュド、軽く発酵させている。ジャスミンの花のようなフローラルな香りが特徴。
■ 苦い豆 ジャワ・ジャンピット
ロブスタが多いインドネシア。ジャンピットは、一部の国営農園で生産されているアラビカ種の豆。同じアラビカ種でも、隣のスマトラ産はまた風味が異なる。
■ 酸味の立った豆 ケニア・カルマンディ
東アフリカ・ケニアの高地で小規模生産者が丁寧に作った豆。カシスの花のつぼみのような香りと、フルーツを思わせる爽やかな酸味が特徴。